2019.06.14 観光

京都祇園祭2019の観光ガイド|屋台・日程・交通状況をわかりやすく解説

7月に京都で行われるお祭りが祇園祭です。京都に行くならば、祇園祭を見ようと予定を立てる人もいるではないでしょうか?

有名なお祭りなので混雑することは必至であり、事前にしっかり調べないと行くだけで疲れてしまいます。スムーズにお祭り会場に行き、じっくり楽しむにはどうすればいいのでしょうか?

この記事では、祇園祭への行き方や見どころをご紹介していきます。

祇園祭とは

祇園祭とは

祇園祭は1000年以上歴史があり、京都で開催されているお祭りです。

その始まりは、869年に日本各地で起こった天災を沈めるために行った御霊会だと言われています。

明治までは祇園御霊会と呼ばれていましたが、その後の神仏分離令により、神社の名称が八坂神社となった際に、祇園祭に変更されました。

祇園祭は毎年7月に行われるお祭りで、7月1日の吉符入から7月31日の疫神社夏越祭まで1か月に渡って行われています。

祇園祭の中でも、特に17日の前祭、24日の後祭が有名です。

屋台が登場するのは前祭宵山と呼ばれる14日から16日までであり、この時期の来場者数が一番多くなり、祇園祭1ヶ月で180万人、前祭宵山では32万人訪れると言われています。

祇園祭の日程

祇園祭の日程
2019年の祇園祭の日程は以下の通りです。

  • 日程:2019年7月1日(月)~31日(水)
  • 場所:八坂神社


さらに祇園祭の中でも、メインのお祭り、前祭と後祭日程は以下の通りです。

  • 前祭:14日(日)~16日(火)宵山
  • 神幸祭:17日(水)
  • 後祭:21日(日)~23日(火)宵山
  • 還幸祭:24日(水)

 

祇園祭の屋台出店

祇園祭の屋台出店

祇園祭屋台露店は毎年7月15日・16日の宵山の前祭に立ち並びます。

屋台露店の場所は、烏丸通や室町通、新町通などの一部の場所で出店しています。

<祇園祭で出店される食べ物屋台>

  • 焼きそば
  • たこ焼き
  • お好み焼き
  • 唐揚げ
  • フランクフルト
  • 箸巻き
  • たい焼き
  • 焼きとうもろこし
  • 焼きいか
  • 焼き鳥
  • わた菓子
  • かき氷
  • 冷やしきゅうり
  • りんご飴・チョコバナナ


<祇園祭で出店される遊技屋台>

  • 金魚すくい
  • ヨーヨーつり
  • お面
  • スーパーボールすくい
  • くじ引き
  • 亀つり


<祇園祭で出店されるファッション系屋台>

  • 手作りアクセサリー
  • キーホールダー
  • ピアスやイアリング、ネックレスなど
  • 財布
  • ハンカチ
  • 浴衣・浴衣の小物


祇園祭の雰囲気をもっと楽しむために、友人やカップルで浴衣を着て屋台や露店巡りをするのも良いでしょう。

浴衣を持っていない方は、レンタルすることができます。

着物のレンタル店「京都華かざり」では、浴衣を持ち込んで着付けのみをするプランなどもあるので、おすすめです。

祇園祭へのアクセス方法

祇園祭は八坂神社を中心として、その周辺で行われています。

祇園祭には、電車でも車でも行くことが可能です。

周辺に駐車場があるので車を使って行くことはできますが、祇園祭の会場周辺は交通規制がかかっているので渋滞が発生する可能性が高いため、なるべく電車など公共の交通機関を使って訪れることをおすすめします。

電車などであれば、交通規制による渋滞に巻き込まれることもなく、移動もスムーズになるでしょう。

また祇園祭では、100万人以上が訪れると言われているので、車で行ったとしても駐車場を確保するのも難しいと言われています。

ただし、祭会場からある程度離れた距離の駐車場であれば十分に駐車場を確保することができる可能性があるので、車でお祭りに行く場合は祭会場から離れた駐車場に停めるのがおすすめです。

電車での行き方

電車での行き方

電車で八坂神社へ向かうときの、アクセスは以下の通りです。

<祇園祭の最寄り駅>

  • 京阪電鉄「祇園四条駅」:徒歩5分
  • 阪急電鉄「河原町駅」:徒歩8分
  • 阪急電鉄「烏丸駅」:徒歩12分
  • 地下鉄「四条駅」:徒歩15分
  • 地下鉄「烏丸御池駅」:徒歩15分


祇園四条駅や河原町駅は八坂神社まで歩いて10分圏内の近い駅となるので、最初に八坂神社に行きたいという人におすすめですが、神社に一番近い駅であるため大変混雑することが予想されます。

そのため、徒歩で行くには15分ほどかかりますが、駅の混雑具合を避けたいのであれば地下鉄の四条駅や烏丸御池駅から歩いていくのがおすすめです。

車での行き方

車での行き方

【関東方面からお越しの方】

  1. 四日市JCを大阪方面
  2. 草津JCを大阪方面
  3. 京都南インターチェンジ出口


【中国・九州方面からお越しの方】

  1. 神戸JCを京都方面
  2. 高槻JCを京都方面
  3. 京都南インターチェンジ出口


祇園祭は八坂神社をメインとしてその周辺で行われているので、神社を目印にすると、アクセスの仕方がわかりやすいでしょう。

八坂神社までは、京都東インターより約7km、京都南インターより約8kmの距離なので、時間にしておよそ20分で到着します。

周辺の駐車場情報

祇園祭が行われる八坂神社の周辺には、民間の運営するコインパーキングなどがあります。

八坂神社に近い5つの駐車場をご紹介します。

01:七軒町

会場までの所要時間 10分
料金 300円/1時間
収容台数 3台
営業時間 24時間


02:タイムズ三条神宮道

会場までの所要時間 12分
料金 300円/1時間
収容台数 8台
営業時間 24時間


03:東山小松町パーキング

会場までの所要時間 8分
料金 333円/1時間
収容台数 91台
営業時間 24時間


04:リパーク東山三条東

会場までの所要時間 11分
料金 333円/1時間
収容台数 4台
営業時間 24時間


05:京都市円山駐車場

会場までの所要時間 3分
料金 500円/1時間
収容台数 134台
営業時間 24時間


もちろん八坂神社専用の駐車場もありますが、普通車で1時間600円なので、周辺のコインパーキングと比べても割高となっています。

ただし、祈祷者は1時間無料で停めることが可能です。

当日の交通規制の実施

前祭のある17日は以下の区間で、車両通行止めの交通規制があります。

  • 四条通の堀川-烏丸間:午前8時~同10時55分/午前11時5分~午後2時10分
  • 烏丸-木屋町間:午前8時~正午
  • 河原町通の押小路-四条間:午前9時15分~午後0時45分
  • 御池通の河原町-釜座間:午前10時~午後1時25分


また、以下の区間では25日まで車両通行止めです。

  • 11日から:新町通の錦小路-四条、綾小路-高辻
  • 12日から:室町通の蛸薬師-錦小路、東洞院通の高辻-松原
  • 13日から:室町通の綾小路-仏光寺、新町通の四条-綾小路、油小路通の綾小路-高辻、錦小路通の烏丸-新町、綾小路通の室町-油小路、仏光寺通の西洞院-醒ケ井

 

当日の歩行者天国の実施

7月の15日・16日は、四条通・烏丸通が歩行者天国となり、多くの露店が立ち並びます。

  • 期間:2019年7月15日・16日
  • 時間:18:00~23:00ごろ


規制が行われる時間帯は、四条通は左側通行、室町通・新町通等は一方通行になりますので、歩行者も注意が必要です。

歩行者天国になるのは、夕方以降からがメインとなっています。露店の出店時間は朝の9時~23時で、道路の左右に出店されますが、烏丸通りだけは歩行者天国と同様の18時~23時です。

京都は道路が碁盤の目になっているので、歩行者天国として歩いてもわかりやすいでしょう。

祇園祭の見どころ

祇園祭の見どころ

祇園祭は、毎年7月1日から31日まで京都市内で行われている1ヶ月もの間、長く続くお祭りです。

1日が吉符入から始まり、31日の疫神社夏越祭で終了します。

祇園祭の中でも最大の魅力というと、「宵山」と「山鉾巡行」でしょう。

前祭と後祭の宵山には祇園囃子が市内を歩き渡り、さらに、京都に伝わる山や鉾を引っ張って市内を練り歩く山鉾巡行も有名な見どころとなっています。

さらに、ちまきや屋台食べ歩きなど、京都の祇園祭は見どころがたくさんあるので、いくつか代表的なイベントをピックアップして、ご紹介していきます。

長い期間行われている祇園祭は、さまざまな楽しみ方ができます。

せっかく京都に行って、お祭りを楽しむなら普段は着ない和装で街を歩くのも楽しみの一つと言えます。

着物レンタル店の「京都華かざり」なら、着付けだけではなくヘアセットなどもしているので、おすすめです。

宵山の山鉾巡行

山鉾巡行

「前祭」の宵山は、7月14日の宵々々山、そして7月16日の宵山までの3日間開催され、夕方になると吊るした駒形提灯に火を灯して山鉾に祇園囃子を伴い、市街を渡り歩きます。

7月15日と16日は夜になると露店や屋台が沿道に並ぶため、18時から23時頃まで四条通りは歩行者天国になり、例年多くの人々で賑わっています。

「後祭」の宵山は、7月21日の宵々々山、そして7月23日の宵山までの3日間の開催です。

歩行者天国や露店の出店がないので、前祭の宵山ほど賑わいはないと言われていますが、京都の伝統的な宵山風景が見ることができます。

宵山は、京都の伝統祭の風景、そして7月15日と16日の屋台を目当てにする人におすすめです。

夏の風物詩「ちまき」

夏の風物詩「ちまき」

笹で作られたのがちまきであり、祇園のちまきは食べることはせず、厄除けのお守りとして家の玄関に飾ることになります。

八坂神社と京都の町内にある山鉾の組立場所で買うことができ、屋台や露店ではちまきを買うことはできません。

前祭では、山鉾巡行の先頭に立つ組立場所では13日の昼頃、他の山鉾の組立場所では14日からの販売です。

また、後祭の宵山でも購入することが可能ですが、ちまきは祇園祭の中でも有名なものであり、販売後にすぐに売り切れてしまいます。

八坂神社では、祇園祭の期間中に購入でき、厄除けのお守りなので祇園祭のおみやげとしても、自分の家の玄関に飾って使うのにも良いでしょう。

屋台で食べ歩き

屋台で食べ歩き

屋台での食べ歩きは、祇園祭の楽しみの1つと言っていいでしょう。前祭の宵山の15日と16日の夕方を過ぎたころから屋台が登場し、歩行者天国になる烏丸通りと四条通りの沿道に並びます。

後祭では、屋台の出店がないので屋台の食べ歩きを楽しみたい場合は、前祭の宵山に参加するしかありません。

屋台は老舗のお店も出店しているので、お祭と屋台散策を一緒に楽しむことができます。

屋台では、焼鳥や焼とうもろこしなどの手軽に食べられる食べ物、さらに綿飴などのお菓子もある一方で、おもちゃや衣類を販売する屋台もあるため、食べ歩き以外でも楽しめるでしょう。

祇園祭の後祭り(あとまつり)の日程

祇園祭の後祭り(あとまつり)の日程


祇園祭の後祭は、7月18日~24日まで行われていて、その期間内にもいくつかの行事があります。

  • 後祭山鉾建

後祭の山鉾10基が組み立てられ、釘をいっさい使わず縄で組み立て職人技です。

期間:7月18日~7月21日

  • 後祭鉾曳き初め

大船鉾・南観音山・北観音山によって、曳き初めは新町通の三基で行われます。

期間:7月20日

  • 後祭宵山

後祭では、歩行者天国はないため、屋台の出店はありませんが、期間内は交通規制が行われて、歩行者天国になります。

期間:7月21日~7月23日

  • 後祭山鉾巡行

橋弁慶山を先頭に10基の山鉾が巡行、最後には平成26年より復興の大船鉾が登場します。

期間:7月24日

祇園祭の中止情報

祇園祭の中止情報

祇園祭は、台風が来ても大雨が降っても、滞りなく開催されています。

どんなことがあっても開催されますが、危険と判断すると、一部行事が中止になることはあります。

  • 応仁の乱により完全中止
  • 熱中症を避けるために花傘巡行中止


過去にはこのような理由によって中止になったことがあり、完全中止の可能性は低いと思われますが、行事の一部中止はあるかもしれません。

ただし、台風の場合は中止の可能性が高まります。大きくて重い山鉾が倒れると大変危険になるからです。

中止になるのかどうかは、祇園祭を開催する観光協会や山鉾連合会のサイトを見て確認するといいでしょう。

祇園祭に行くべきタイミング

祇園祭に行くべきタイミング


祇園祭は1ヶ月間開催されていますが、中でもおすすめのタイミングをご紹介します。

  • 曳き初め・舁き初め

祇園祭の曳き初め・舁き初めは前祭、後祭に先立って組み立てておいた山鉾を本番さながらに動かすイベントです。

曳き初めは一部の山鉾で行われますが、見るだけでなく曳って体験することができます。ただし、曳き初めに参加する場合は1時間以上並んでいたほうが良いでしょう。

  • 宵山

屋台が立ち並び、歩行者天国となっている宵山は祇園祭のお楽しみのひとつと言っていいでしょう。歩行者天国が開始された直後から20時ぐらいまでは混雑しています。

人混みが苦手だけどお祭り気分を味わいたいのであれば、21時ごろに行くのがおすすめです。

まとめ


祇園祭は京都で7月中に開催されているお祭りで、期間中はいくつもの行事が行われています。

宵山や山鉾、屋台など、見どころはたくさんあるので、見てみたい行事を事前に決めておき、訪れてみるのも良いでしょう。

宵山だけでも毎年30万人以上の方が訪れている有名な行事なのです。気になった方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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