【2019年版】京都のおすすめ夏祭り14選|夏から秋にかけてのイベントもご紹介!

京都といえば国内の観光地の中でも随一の人気を誇るエリアです。

京都は一年を通じてどの季節に訪れてもそれぞれの趣(おもむき)を楽しむことができますが、お寺などを鑑賞するのに加えてお祭り時期に合わせて行けばその魅力をさらに満喫することができるでしょう。

とは言っても名だたるお祭の期間中は訪問客も増え、ホテルや旅館を予約するのに苦労することも少なくありません。

ですから遠方からお祭りに来る際には事前にお祭り情報をチェックして早めに計画しておくのが得策です。

 

京都のおすすめ夏祭りを紹介

京都のおすすめ夏祭りを紹介

春夏秋冬、どの季節をとっても日本らしい魅力にあふれる京都ですが、人気の高いお祭りが集中しているのは何と言っても7月から9月にかけての夏期シーズンです。

お盆を印象的な形で思い出に残したいのであれば夏の京都は理想的でしょう。お祭りを目一杯楽しめるように京都の夏祭りについてご紹介します。

 

【7月開催】京都のおすすめ夏祭りTOP5

7月には世界的にも名高い祇園祭など、いかにも京都らしい祭りがいくつも開催されます。

また、暑い夏を乗りきるために水にちなんだ行事も多いので、暑気払いも兼ねていつもとはひと味違った夏休みを京都で過ごすのも悪くないアイディアでしょう。

7月開催のおすすめのお祭りを5つピックアップしました。

 

祇園祭

祇園祭

数ある京都のお祭りの中で京都四大行事に数えられる、7月最大のイベントが八坂神社の祇園祭です。

千年以上の歴史を持つこのお祭りは7月1日の吉符入から31日の疫神社夏越祭まで、1ヶ月に渡って開催されます。

2019年度は27日に開催される予定の「神幸祭」がメインイベントですが、他にも見逃せないのがユネスコの無形文化遺産にも指定されている山鉾巡行です。

こちらは17日(前祭)と24日(後祭)に行われ、祇園囃子に乗って豪華に装飾された33基の山鉾が街中を練り歩きます。

山鉾巡行を堪能したい人に向けて有料観覧席(一般席3,180円)が用意されています。15日と16日には屋台が開かれるので前祭に合わせて足を運んでみるのもよいでしょう。

<祇園祭の基本情報>

祭り名 祇園祭
住所 京都府京都市東山区祇園町北側625
開催時間 7月1日〜31日
アクセス 「京阪祇園四条」徒歩約5分 「阪急河原町」徒歩約8分 市バス「祇園」下車すぐ
雨天中止 雨天決行
駐車場 ホームページに記載なし
参考URL http://www.yasaka-jinja.or.jp/

 

貴船の水まつり

貴船の水まつり

7月7日の七夕には京都でいくつかのお祭りがありますが、貴船の水まつりは雨乞いの神事として有名です。同日は水を司る神タカオカミノカミに感謝し、水の恵みを祈ります。

裏千家宗匠による献茶や生間流家元による式庖丁、さらに樂辰會(がくしんかい)による舞楽などが奉じられますが、茶席に参加したい場合は事前の予約が必要です。初穂料として茶席券(3,000円)を購入すると貴船口から貴船神社までの往復送迎無料バスと点心券(赤飯)が付いてきます。

ちなみに「貴船神社」という名前は神武天皇の母玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)が黄船に乗って水神を祀ったのが由来といわれています。

<貴船の水まつりの基本情報>

祭り名 貴船の水まつり
住所 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
開催時間 7月7日(7日が土・日に当たる場合は翌月曜日)
アクセス 京都バス「貴船」徒歩約5分
雨天中止 雨天決行
駐車場 なし
参考URL http://kifunejinja.jp/

 

七夕祭

七夕祭

一年に一度、織姫と彦星が出会うと言われる七夕。この日に訪れるのに最もふさわしいのが縁結び祈願で名高い地主神社です。

縄文時代以前から信仰を集めていたという由緒あるこの神社では、毎年7月7日に七夕祭を開催しています。

継代には「恋占いの石」が2つあり、古くからの言い伝えとして、一方の石から目を閉じて片方の石にうまくたどり着くことができれば濃いが叶うとされています。

七夕祭当日は織姫・彦星に見立てた1対2本の祈願短冊「七夕こけし」(500円)に好きな相手と自分の名前を書き、これを結び合わせて本殿の両側にある「大笹」に吊るして願掛をします。

尚、七夕こけしの願掛は郵送でも受け付けています。(700円)

女子旅やカップルで七夕祭に訪れる際には、着物レンタルを利用して雰囲気を盛り上げてみてはいかがでしょうか。かんざしや髪飾りなど、夏らしい小物も揃っていますよ。

<地主神社 七夕祭の基本情報>

祭り名 地主神社 七夕祭
住所 京都府京都市東山区清水1-317
開催時間 7月7日
アクセス 市バス「清水道」下車すぐ
雨天中止 雨天決行
駐車場 無し
参考URL http://www.jishujinja.or.jp/

 

伏見稲荷大社本宮祭

伏見稲荷大社本宮祭

「おいなりさん」の愛称で親しまれている伏見稲荷大社は1000年以上の歴史を持つ由緒ある神社として有名です。

一度も行ったことのない人でも、朱色の鳥居が幾重にも重なった幻想的な「千本鳥居」は写真などで見たことがあるのではないでしょうか。

ここ伏見稲荷大社の本宮(もとみや)祭は全国に約3万社を構える稲荷神社の総本社でもあり、毎年7月には稲荷大神を祀る崇敬者が集います。

本宮祭の前日に行われる宵宮祭の万灯神事では、境内で数千におよぶ献納提灯が灯され、神職が荘厳な面持ちで石灯篭と提灯に明かりを灯していきます。

この世のものとは思えない美しさに目を見張るでしょう。屋台も出店され例年本宮祭に集う人々で賑わいを見せます。

<伏見稲荷大社本宮祭の基本情報>

祭り名 伏見稲荷大社本宮祭
住所 京都市伏見区深草薮之内町68番地
開催時間 7月土用入り最初の日曜日または祝日
アクセス JR奈良線「稲荷駅」徒歩すぐ 京阪本線「伏見稲荷駅」徒歩約5分 市バス「稲荷大社前」徒歩約7分
雨天中止 雨天決行
駐車場 無料駐車場(臨時駐車場)有り
参考URL http://inari.jp/sp/


きゅうり封じ

きゅうり封じ

数あるお祭りの中でもちょっと変わっているのが神光院の「きゅうり封じ」です。これは病をきゅうりの中に閉じ込めて病魔退散を祈願するもので、弘法大師が始めたといわれています。

言い伝えでは、病名を書いた紙できゅうりを包み、紅白の水引で結んだものを家に持ち帰り、そのきゅうりで病気の部分をさすった後に庭に埋めると病気がよくなるというものです。

きゅうりは境内にあるきうり塚に納めることもできます。

7月の京都といえば祇園祭の真っ最中ですが、八坂神社の神紋はきゅうりの切り口に似ているので祭りの期間中はきゅうりを食べないようにする人もいます。

習慣と信仰が織り交ざることでその土地独特の祭りが形作られていく様子がよくわかりますね。

<神光院 きゅうり封じの基本情報>

祭り名 神光院 きゅうり封じ
住所 京都府京都市北区西賀茂神光院町120
開催時間 7月21日と27日(土用の丑の日)
アクセス 市バス「神光院前」徒歩約3分
雨天中止 雨天決行
駐車場 無料駐車場有り
参考URL https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=7&tourism_id=376


【8月開催】京都のおすすめ夏祭りTOP4

8月の京都は全国レベルで有名なお祭りが次々と繰り広げられます。

中でもやはり一度は見ておきたいのが五山の送り火でしょう。さらには市内のあちこちでイベントが繰り広げられる「京の七夕」もおすすめです。その他にも8月開催の夏祭りをご紹介します。

 

京都五山送り火

京都五山送り火

夏の京都の風物詩ともいえるのが「京都五山送り火」です。一般的には「大文字焼」として親しまれているこのお祭りは大文字山如意ヶ嶽の他に西山および東山、舟山、左大文字山、曼荼羅山の5ヶ所で行われます。

お盆の送り火がこのお祭りの起源ですが、規模が大きいこともあり海外から数多くの観光者もわざわざこのために京都を訪れる一大イベントとなっています。この送り火は京都を囲む5つの山で開催されるため、おすすめの鑑賞スポットもたくさんあります。

少し離れたところから観ると綺麗なため、窓やバルコニーから送り火を観ることのできるホテルもありますので、早いうちに予約しておくのもいいですね。

<京都五山送り火の基本情報>

祭り名 京都五山送り火
住所 京都府京都市左京区 如意ヶ嶽 他
開催時間 8月16日
アクセス 京都御所・下鴨神社・鴨川の河川敷など
雨天中止 雨天決行
駐車場 無し
参考URL https://ja.kyoto.travel/event/major/okuribi/

 

御手洗祭り

御手洗祭り

北野天満宮といえば学問の神様である菅原道真を祀っていることでよく知られています。この北野天満宮では毎年8月上旬に御手洗(みたらし)祭が開催されます。

このお祭りは平安時代から続いている七夕神事で、御手洗川の清涼な水で邪気を払う禊神事です。

神前には道真公が愛用していたと伝えられる「松風の硯」の他、角盟(つのだらい)や水差し、さらに茄子やマクワなどの夏野菜が備えられます。

北野天満宮では御手洗祭当日以外にも8月には御本殿石の間通り抜けと御手洗川足つけ燈明神事が行われる他、2016年からは「京の七夕」の会場としてさまざまなイベントが開催され、屋台も出てくるため、家族やカップルで来ても盛り上がることでしょう。

現地で浴衣をレンタルして、お祭り気分を満喫するのもおすすめです。

着物のレンタルをおこなっている「京都華かざり」では、和服に合うヘアセットもその場でしてもらえますから、ただお店に行くだけで京都らしいスタイルが出来上がります。

<北野天満宮 御手洗祭の基本情報>

祭り名 北野天満宮 御手洗祭
住所 京都府京都市上京区御前通今出川上る馬喰町
開催時間 8月7日
アクセス 市バス「北野天満宮前」下車すぐ
雨天中止 雨天決行
駐車場 無料駐車場有り
参考URL http://www.kitanotenmangu.or.jp/

 

千日詣り

清水寺

京都にあるお寺の中でも特に人気のある清水寺ですが、ここでは夏になると「千日詣り」をすることができます。

お寺というのは参詣すればするほどご利益があると信じられていますが、千日詣りの期間中は1日参詣しただけで千日通ったのと同じご利益を受けられると言われます。

この期間中は忙しい方でも参詣できるように、14〜16日は宵詣りとして夜間の拝観も可能となっております。

千日詣りで宵詣りをすると千日どころか4万6000日間お詣りをしたのと同じ功徳があるとされるので敢えて遅めの時間に行ってみるのもよいでしょう。

お参りだけでなく、普段は一般公開されない本堂内々陣の特別拝観も行われるためこの機会を逃さないようにしたいですね。

<千日詣りの基本情報>

祭り名 清水寺 千日詣り
住所 京都市東山区清水一丁目294
開催時間 8月9日〜16日
アクセス 市バス「清水道」または「五条坂」徒歩約10分
雨天中止 雨天決行
駐車場 公式サイトに記載なし
参考URL https://www.kiyomizudera.or.jp/

 

六道まいり

六道珍皇寺六道まいり

六道珍皇寺は墓所である鳥辺山のふもとにあたり、冥界につながる六道の分岐点が同寺に位置すると考えられたためお盆に戻ってくる精霊たちが通る冥界の入り口とされていました。

そのため、お盆に先立って精霊を迎えるために、京都では古くから六道まいりの習慣が根付いているようです。

参詣の手順としては、まずは精霊が乗り移ると言われている高野槇(こうやまき)を参道の花屋で買い求め、本堂前で水塔婆というお札に故人の戒名か俗名を書いてもらいます。

次に迎え鐘をついたら、水塔婆を線香の香りで清めた後、地蔵尊宝前で水回向を行って納めます。この時期は屋台も出るためお祭りの楽しい雰囲気を味わえるでしょう。

<六道まいりの基本情報>

祭り名 六道珍皇寺 六道まいり
住所 京都府京都市東山区松原通東大路西入ル小松町595
開催時間 8月7日〜10日
アクセス 市バス「清水道」徒歩約5分
雨天中止 雨天決行
駐車場 専用駐車場(無料)
参考URL http://www.rokudou.jp/

 

【9月開催】京都のおすすめ夏祭りTOP5

9月と言えば中秋の名月のころ、京都では名月を鑑賞する祭りやイベントがたくさん開催されます。同じ月でも由緒のある神社仏閣で眺めればその美しさは格別です。

今年は夏休みを少しずらして秋の京都を楽しんでみませんか。涼しくなったこの時期に開催されるお祭りをご紹介します。

 

観月の夕べ

大覚寺観月の夕べ

京都では中秋の名月を鑑賞するイベントがいくつも行われますが、その中でも特に人気が高いのが大覚寺の観月の夕べです。

中秋の名月の前後3日間にかけて開催されることが多いこの祭りでは五大堂にしつらえられた席に座ってお抹茶とお菓子をいただきながら月を眺めることができますが、何といってもおすすめなのが船から眺める名月。

大覚寺内にある大沢池には数々の遊覧船がありますが、これに乗って観る月はまた格別です。水面に映る月の美しさはまさに別世界としか言いようがないでしょう。

当日はバイオリンや琴の演奏や法話、読経などの趣向も用意されています。

<観月の夕べの基本情報>

祭り名 大覚寺 観月の夕べ
住所 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
開催時間 未定
アクセス JR「嵯峨嵐山」徒歩約20分
雨天中止 雨天決行
駐車場 無料駐車場
参考URL https://www.daikakuji.or.jp/

 

八朔祭

松尾大社八朔祭

夏も終わりの京都で行われる八朔(はっさく)祭も一度は見ておきたい祭りのひとつでしょう。

八朔というのは旧暦で8月1日のことを指し、この時期はちょうど病害虫や台風によっています農作物が被害を受けることが多かったため、五穀豊穣を願って祭りが行われます。

八朔祭では最初に神事が行われたあと、子供神輿や女神輿を含む120人ほどの人々が松尾大社の周囲を練り歩きます。

この他にも八朔相撲や群太鼓、上桂御霊太鼓、念仏踊り、盆踊り大会などで雰囲気が盛り上がります。

松尾大社は西暦701年に建造された京都最古の神社としても有名です。

<八朔祭の基本情報>

祭り名 松尾大社 八朔祭
住所 京都市西京区嵐山宮町3
開催時間 9月の第1土曜日・日曜日
アクセス 富士急行線「谷村町」徒歩約5分
雨天中止 雨天決行
駐車場 公式サイトに記載なし
参考URL http://www.matsunoo.or.jp/

 

重陽の節会

法輪寺

9月は菊の花が美しい季節でもあり、京都のいくつかのお寺では本殿に菊を備えて無病息災を祈る祭りが開催されます。その中でもおすすめなのは法輪寺の「重陽の節会(ちょうようのせちえ)」です。

9月9日は菊の節句ですが、菊の花に着せ綿をして花のしずくから出る霊薬を得るという典雅な儀式が行われるのがこの重陽の節会です。

当日は謡楽も奉納されるなど、全体に華やかなイメージの祭りとして人気があります。

嵐山の虚空蔵法輪寺は約1300年前に行基菩薩が建造したという由緒のあるもので、現在の渡月橋は江戸時代までは法輪寺と呼ばれていました。

<重陽の節会の基本情報>

祭り名 法輪寺 重陽の節会
住所 京都市西京区嵐山虚空蔵山町68-3
開催時間 9月9日
アクセス 市バス「阪急嵐山駅前」徒歩約10分
雨天中止 雨天決行
駐車場 有料駐車場
参考URL https://www.kokuzohourinji.com/

 

重陽神事

上賀茂神社重陽神事

菊は不老長寿の花として日本では古くから珍重されてきましたが、上賀茂神社でも菊の節句である9月9日には「重陽神事(ちょうようじんじ)」が行われます。

宮中ではこの日に菊酒を飲んだり菊の花の露を含ませた綿で肌を拭うなどの行事を行っていましたが、上賀茂神社でも神前に菊を供えて災厄を祓います。

これと合わせて神社の細殿前に設置された土俵では「烏相撲(からすずもう)」も行われます。2組に別れた子どもたちによる相撲の取組が奉納されます。

烏相撲の名前はこの神社の御祭神である賀茂別雷大神の外祖父である賀茂建角身命が八咫烏(やたのからす)の姿になって神武天皇御東征を先導した故事から来ています。

<重陽神事の基本情報>

祭り名 上賀茂神社の重陽神事
住所 京都府京都市北区上賀茂本山339
開催時間 9月9日
アクセス 市バス「上賀茂御園橋」徒歩約3分
雨天中止 雨天決行
駐車場 有料駐車場
参考URL https://www.kamigamojinja.jp/

 

名月管弦祭

下鴨神社名月管弦祭

世界遺産として指定されている賀茂御祖(かもみおや)神社は通称「下鴨神社」として親しまれており、この神社では毎年中秋の名月になると、管絃祭を開催して月見を楽しみます。

平安時代からの伝統を受け継いでいる管絃祭ですが、1963年からは一般公開されるようになりました。

 

すすきの穂が飾られた舞台にはかがり火が焚かれ、荘重な舞楽が演じられます。十二単が派手やかな平安貴族の舞など、丸2時間にわたって舞が繰り広げられます。

舞台の後は斎庭に設置された観月茶席で名月を楽しむ流れとなっており、さらには屋台のような形態でかがりび市では京都の和菓子を食べられるので、まだ訪れたことのない人は名月管弦際に合わせて訪れてみませんか?

<名月管絃祭の基本情報>

祭り名 下鴨神社の名月管絃祭
住所 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
開催時間 9月13日(中秋の名月)
アクセス 市バス「下鴨神社前」下車すぐ
雨天中止 雨天決行
駐車場 有料駐車場
参考URL https://www.shimogamo-jinja.or.jp/

 

京都で人気の秋イベント

京都で人気の秋イベント

夏が過ぎても京都の見どころはまだまだ尽きません。秋は収穫祈願の祭りも多く、日本古来のしきたりをあらためて勉強するにも最適でしょう。

また、祇園際のような華やかな祭りは減り、落ち着いて古都を散策できるため、大人にはおすすめのシーズンなのです。10月・11月に開催される京都の秋イベントも見ていきましょう。

【10月開催】の京都で人気のイベント

10月の京都は気温もまだ穏やかで、程よい気候を楽しみながら観光して歩くには理想的です。

この時期に例祭を行う神社も多いので、毎年訪れていろいろ見ていくという楽しみもあるでしょう。

縁日で掘り出し物に出会うチャンスもあるので、早速10月開催の人気イベントをご紹介します。

 

ずいき祭

ずいき祭

北野天満宮は菅原道真を祭神として全国に約1万2000社を構える天神社の総本山であり、ここで開催されるずいき祭は、京都の代表的な秋祭りとして広く知られております。

由緒のある北野天満宮では年間を通じてさまざまな祭りを行っていますが、秋には豊穣を祈り、そして食料の恵みに感謝するため「ずいき祭」を開催します。

ずいきというのは里芋の茎のことですが、繰り出される大小2基の神輿の屋根はすべてずいきで覆われます。

飾り付けにはとうもろこしやかぼちゃ、唐辛子、ほおずきなどが飾られており、独特のユーモラスな雰囲気を感じられることでしょう。

<ずいき祭の基本情報>

イベント名 北野天満宮のずいき祭
住所 京都府京都市上京区馬喰町
開催時間 10月1日〜5日
アクセス 市バス「北野天満宮前」下車すぐ
駐車場 無料駐車場※参拝専用
参考URL http://www.kitanotenmangu.or.jp/

 

壬生狂言

壬生狂言

狂言が好きな人にとって、古都京都で観る本物の狂言は格別の感慨があるのではないでしょうか。

壬生狂言は節分(2月2日・3日)と春(4月29日~5月5日)、そして秋(10月の連休3日間)の年3回開催されていますから、仕事や仕事のスケジュールに合わせて予定を立てて行くといいでしょう。

壬生狂言にはセリフがなく、身振り手振りだけで演じる無言の形式となっていることが特徴です。

これは円覚上人が身振り手振りで仏教を広める持斎融通念仏(じさいゆうづうねんぶつ)を行っていたことに由来しています。

この壬生狂言は1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。

<壬生狂言の基本情報>

イベント名 壬生狂言
住所 京都府京都市中京区坊城通仏光寺上ル壬生梛ノ宮町31
開催時間 10月の連休3日間
アクセス 市バス「壬生寺道」下車すぐ
料金 大人1,000円 中学・高校生500円
駐車場 なし
参考URL https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=1&tourism_id=1444

 

鞍馬の火祭り

鞍馬の火祭り

京都の秋の風物詩のひとつに数えられるのが「鞍馬の火祭り」です。京都の三大奇祭、または三大火祭りのひとつとも言われているこの祭りは由岐神社の例祭とされ、その期限は940年朱雀天皇の時代にまでさかのぼります。

祭りが始まる18時ごろになると「神事にまいらっしゃーれ」の合図で集落の各戸に用意されたかがり火や松明に火が点けられます。この松明を持って集落を練り歩き、鞍馬寺の山門下で松明は焼き捨てられます。

その後八所大明神、由岐大明神の神輿が出て御旅所に安置されます。松明を担いだ青年たちが「サイレイ、サイリョウ」などの変わった掛け声とともに練り歩く独特の伝統が特徴と言えるでしょう。

<鞍馬の火祭りの基本情報>

イベント名 鞍馬の火祭り
住所 京都府京都市左京区鞍馬本町1073番
開催時間 10月22日
アクセス バス停「鞍馬駅」から徒歩約10分
駐車場 叡山電車 鞍馬駅前 有料駐車場、鞍馬寺山門前駐車場
参考URL https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=1&tourism_id=1380

 

【11月開催】の京都で人気のイベント

11月といえば秋も深くなり、京都は紅葉が最高潮に美しくなるシーズンです。

この時期には景色と祭りを同時に楽しめるイベントで京都の魅力を最大限に味わいたいものです。11月に楽しめる京都の人気イベントはどのようなものがあるのでしょうか。

嵐山もみじ祭

嵐山もみじ祭

京都の紅葉や景色を堪能するとともに、お祭りも存分に味わいたいという人におすすめなのが1947年から続く嵐山もみじ祭です。

祭当日は渡月橋上流に船が出て平安時代の舟遊びを再現されると同時に、船を舞台として能や狂言が演じられるという非常に豪華な催しです。

圧倒されるほど美しい嵐山の紅葉を背景に約1000年前の空間が再現されることで感動を覚えるでしょう。

数多くの船が繰り広げるパフォーマンスの観覧料はもちろん無料です。

<嵐山もみじ祭の基本情報>

イベント名 嵐山もみじ祭
住所 京都府京都市右京区嵯峨(嵐山・渡月橋上流一帯)
開催時間 11月の第2日曜日
アクセス JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」徒歩約15分 阪急嵐山線「嵐山駅」徒歩約7分 京福嵐山線「嵐山駅」徒歩約5分
駐車場 京都市嵐山観光駐車場、阪急嵐山駐車場、レストラン嵐山(有料)
参考URL
https://www.kyotokk.com/arasiyamamomizi.html

 

真如堂お十夜

真如堂お十夜

真如堂お十夜は阿弥陀如来の法恩に感謝するための法要で、毎年11月5日の開闢法要に始まり、15日の結願法要・閉帳法要で終了します。

500年以上前から始まったこのお十夜の最終日、結願法要ではお練り法要が行われ、重要文化財である真如堂の本尊・阿弥陀如来に近づいて参拝することも可能です。

ちなみにお十夜の起源は、984年に比叡山の僧である戒算上人(かいさんしょうにん)が阿弥陀如来を現在の場所に安置したのが始まりだと言われています。

境内には優美な三重塔などがあり、美しい景色と相まって目を見張ることでしょう。

風情ある秋の法要に合わせて、着物をレンタルするのもおすすめです。「京都華かざり」では羽織やショールの貸出もありますから、急な冷え込みでも安心です。

<真如堂お十夜の基本情報>

イベント名 真如堂お十夜
住所 京都府京都市左京区浄土寺真如町82
開催時間 11月5日〜15日
アクセス 市バス「真如堂前」徒歩約8分 市バス「錦林車庫前」徒歩約8分
駐車場 なし
参考URL https://shin-nyo-do.jp/

 

城南宮曲水の宴

城南宮曲水の宴

京都と言えばまるで平安時代がつい昨日のことであったかのように、悠久な時が流れている土地というイメージがあるでしょう。そのイメージ通り11月の京都では、特に城南宮でこの上なく優雅な曲水の宴を楽しむことができます。

当日は苑内に平安貴族の衣装をまとった男女の歌人が集まり、琴の音が鳴り響く中、当日のお題に合わせた和歌を詠んだ後に盃に盛られた御酒を飲みます。

白拍子の舞なども披露され、平安時代にタイムスリップした不思議な1日を過ごすことができます。

なお、この行事は春(4月)と秋(11月)の年に2回行われます。城南宮の近くには伏見稲荷大社や醍醐寺などもありますので、合わせて訪れるのも悪くないでしょう。

<城南宮曲水の宴の基本情報>

イベント名 城南宮曲水の宴
住所 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
開催時間 11月3日
アクセス 市バス「城南宮東口」下車徒歩約3分
駐車場 無料駐車場有り
参考URL http://www.jonangu.com/index.html

 

 

まとめ

京都のお祭りなど昔ながらのイベントはそのほとんどが由緒のあるものですから、訪問する前にお祭りの歴史や故事、寺院の建造年などをちょっと勉強していけばその楽しさも倍増するのではないでしょうか。

海外旅行もいいものですが、国内にも目を向けて数百年、あるいは千年以上もの年月を耐えてきた木造建築の重みや日本らしい雰囲気感じるのもいいものです。

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